INFO

MITからのお知らせ

  1. HOME
  2. お知らせ
  3. 保護と過保護

保護と過保護

3月11日の地震は、直後の津波によって信じられない悲劇を生みました。
被災地のみなさんには、深く哀悼の意を表します。

とりあえず自分の身の安全を確保したあと、ずっと考えているのは、
被災した人たちの立ち直りと被災地を含めた日本の復興のために、
自分に何ができるのかということです。

節電や買いだめ自粛も大切ですし、余震に対する備えも必要です。
ゆとりがあれば、ボランティアなどを通じて、それぞれの能力を使った
直接的な支援も大きな力となります。
でも根本にあるべきは、自分の立場でいつも通りの仕事を、きちんと
こなしていくことだと思うのです。
それこそが、日本復興、東北復興につながる最大の力だと信じています。
その上で、精神的あるいは経済的に傷ついた人たちを助ける道を考えたいと、
私は思っています。

災害直後には、被災者を救助することや支援物資を届けることなどが第一です。
この部分はほぼ、警察、消防、自衛隊などに活躍してもらうことです。
そのあとの、被災者のケアを含めた支援では、多くの人の能力が発揮されます。

その支援で大切なのは、被災した人たちを尊重する心です。
彼ら全員を、「永遠に他人の助けが必要なかわいそうな人たち」に
仕立て上げてしまうような姿勢があったら、真逆の結果になります。

ボロボロになった人は、これでもかというくらい助けてあげたい。
しかしその助けは、被災した人たちが自分の足でもう一度踏み出す、
あくまでも呼び水でなくてはならないと思います。

今必要な支援は命を守るためのもの。
次の段階は復興につながる支援です。
お金は無論のことですが、それよりもっと大切な支援は
「みなさんには勇気と知恵がある。また元に戻せる!」と
被災した方々の力を心から信じることです。

何ができるのか、何をしたいのか、ほかの人たちにどう行動してほしいのか、
5年後、10年後を考えたゴール設定を、それぞれが自立し助け合いながら
進めていくことを提案したいと思います。

お知らせ

お知らせ一覧